最高級ピアノと聞いてどんなピアノを思い浮かべますか?まずはスタインウェイ、ベーゼンドルファー、ベヒシュタインといった世界3大ピアノメーカーを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?更にピアノに詳しい方は、イタリアのファツィオリやドイツのシュタイングレーバーを連想されたかも知れません。当然ながらピアノのサイズやデザインによっても変わりますが、いずれも1,000万円のご予算から上を求められるピアノです。では、その本質的な違いは一体どんなところにあるのでしょう?
最大の違いは思想や哲学
一般的なピアノとこれらのピアノの最も大きな違いは、その思想や哲学に集約されます。
実用的で質の高いモノを出来るだけ抑えた価格でたくさんの方に提供すること、即ちコストパフォーマンスという言葉が何より称賛を浴びる現代ですが、最高級ピアノブランドの多くは「妥協のない理想の追求」を思想としております。具体的には、良いピアノを作り提供するために掛かるコストを極限まで妥協しないということです。言い換えるなら優先順位の違いともいえます。最高級ブランドのピアノづくりは、設計や素材ひとつをとっても圧倒的にコストの高い方法を選んでいることが多くあります。これはどちらが正しいと比べるものではなく、正に思想や哲学の違いといえるでしょう。
知識と技術、思想の継承
その他、最もコストの掛かるものの一つに人材の育成が挙げられます。思想と技術を受け継いだ職人を育て伝承していくことは大変難しく、膨大な時間と費用が求められます。工程の細分化と機械化や自動化、大量生産といったコストダウンの原則とは真逆の方向を向いてしまいますが、それよりも理想のピアノを生み出し提供する為ならばそれを体現していこうという哲学が受け継がれています。
ピアノの修復に携わる技術者たち
ピアノの修復や再生に携わる技術者も多様な哲学を持ち合わせています。また、出来る限り修理コストを抑え、少しでもお求めやすいピアノを提供したいと考える販売店も存在します。そのため中古ピアノは、修理費用や販売価格に大幅な開きがあることは必然です。しかしながら伝統と思想を深く理解し、常に最先端の技術を探究し続ける技術者によって再生されたピアノは、また新たな魅力をもち強く輝きます。私たちはそういった技術パートナーと提携し、適正なコストを惜しまずクオリティの高いピアノをご提供したいと考えております。